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【事例あり】梱包作業を改善する方法とは?効率化のコツを解説

  • #EC物流
  • #発送代行

2024.05.24

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物流業界の人手不足が進む中で、EC市場の拡大もあり宅配需要は増しています。結果として発送業務の負担が大きくなっていることから、物流作業の改善が求められています。コストを削減しつつ、安定したサービスを提供し続けるためにできる業務改善の1つに、梱包作業の改善と効率化があります。

この記事では梱包作業を改善・効率化するコツと、改善するための流れ、実際に梱包作業改善に成功した事例について解説します。自社の梱包作業に課題を抱えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

梱包作業の改善と効率化が重要な理由

梱包作業の改善と効率化は、物流業界を取り巻くさまざまな事情により重要性を増しています。

主な理由が、物流業界全体が人手不足となっていることです。物流業務は体力を使う仕事で、「残業が発生しやすい」「輸送中に事故のリスクがある」といった課題もあります。倉庫業務や物流ドライバーのなり手が少なくなっていて、安定的な物流の実現が難しくなっている状況です。

また、近年はECサイト人気などで宅配便取扱個数が増加しており、物流環境の逼迫につながっています。

物流業界の人手不足と物流需要の増加により、企業の物流コストは増加しています。物流コストの削減には、梱包作業の改善と業務効率向上が必要です。

梱包作業を改善・効率化するコツ5つ

梱包作業を改善するには、現場の環境や作業工程を把握した上で、それぞれの要素について見直しをすることが大切です。

梱包作業を改善・効率化するにあたって押さえておきたい5つのコツを紹介します。

梱包台周辺の環境を見直す

梱包台は作業者が梱包を行う作業場所であり、梱包作業の効率を大きく左右します。梱包台周辺の動線や作業環境を見直して、作業しやすい環境になっているかを確認しましょう。

見直しのポイントをいくつか紹介します。

  • 梱包作業に無駄な動きが発生しないか   
  • 作業スペースに大きな無駄がないか
  • 梱包台と資材の保管棚が離れすぎていないか
  • 梱包台の高さは適切か
    など

どのように改善すれば作業がしやすいかは実際の作業者でなければ分からないため、見直しは作業者の意見を取り入れつつ進めます。

梱包台の高さについては、作業者の身長・年齢・性別によって作業しやすい高さが異なる点に注意してください。高さが可変の梱包台を導入すると、作業者がそれぞれに合った高さに調整して梱包作業を行えて業務効率アップにつながります。

梱包資材をすぐに選択できるようにする

梱包作業で使用する梱包資材を、作業者がすぐに選択できるようにしましょう。

商品サイズによって使用する梱包資材は変わるため、どの資材を使うべきかを作業者が迷わなくてよいように明確な基準を作る必要があります。

例を挙げると3辺のサイズを基準として、「一定サイズより大きい商品はダンボールで梱包」「小さい商品は宅配袋への梱包」というように分けます。ダンボール・宅配袋のそれぞれについても、資材のサイズごとに基準となるサイズを定めることが大切です。

梱包作業の管理者は作業マニュアルを作成し、作業場の視認性がよい場所にも掲示しておくとよいでしょう。作業者が梱包資材をすぐに選択できるようになって、業務効率を向上できます。

商品に応じてテープの貼り方を変える

ダンボールへのテープの貼り方を商品に応じて変えると、業務効率化につながります。テープはダンボールの上下の口に貼る必要があり、テープの貼り方に無駄があると業務全体の効率が悪くなるためです。

テープの貼り方には、主に下記の種類があります。

  • I貼り              
  • H貼り              
  • 十字貼り             
  • キ貼り

比較的軽量な荷物を梱包する場合はI貼りでよいでしょう。ダンボール内へのホコリ・虫などの侵入を防ぎたい場合はH貼りが適しています。重量物の梱包には、フタを十分に補強できる十字貼りやキ貼りがおすすめです。

商品の重量や特徴に合ったテープの貼り方を採用することで、テープ貼りの作業効率が改善できます。

封函機や梱包機を導入する

資金に余裕がある場合は、封函機や梱包機といった梱包機械を導入する方法があります。梱包機械を導入すると梱包作業の一部自動化や省人化が可能です。

機械が作業を行う事で梱包品質のバラつきが無くなるというメリットもあります。

封函機は、ダンボールの上部にテープ貼りをする機械です。封函機を導入した物流現場ではダンボールへのテープ貼りを手作業で行う必要がなくなり、ダンボール箱の組立作業や商品・緩衝材の封入作業に人手を集中できます。

もう1つの梱包機は、対象物にPPバンドを巻き付けて固定する機械です。PPバンドは手動で使用するとバンドの引き出し・巻き付け・引き締め・切断など作業量が多く、梱包機を使用したほうが作業性向上につながります。

梱包機械を導入する際は、自社に必要な機械は何かを明確にした上で、導入費用に見合うだけの効果が得られるかも検討しましょう。

発送代行業者に業務をアウトソーシングする

発送代行業者に業務をアウトソーシングすれば、梱包作業・出荷作業も含めた発送業務を外部の業者に任せられます。

発送代行業者は物流の専門家であり、梱包作業も適正な手順で行ってくれます。梱包作業の業務効率化やミスの抑制ができることはもちろん、業務を自社で管理する必要がなくなって担当者の負担軽減ができる点もメリットです。

ただし、アウトソーシングにかかる費用は発送代行業者ごとに違いがあり、対応できる業務範囲についても業者によっては限定されているケースがあります。発送代行業者へのアウトソーシングを利用する際は、業者の選定をしっかりと行うことが大切です。

梱包作業を改善するときの基本の流れ

梱包作業を改善するときの基本となる流れを紹介します。

1 作業環境を把握する
最初に、梱包作業を行っている現場の作業環境を把握します。梱包台の状態や周辺環境、作業手順に問題がないかを確認してください。 実際に梱包作業を行っている作業者に、作業環境で不便な点や悩みがないかも尋ねましょう。

 

2 無駄や非効率を削減する
次に、作業環境の無駄や非効率を削減して、改善を進めます。 「高さ調整のできる梱包台を導入する」「資材置き場から梱包材までの動線をシンプルにする」などが対策の例です。少しずつでも無駄や非効率を削減することで、梱包作業全体の改善が進められます。

 

3 システム導入を検討する
簡単な改善を終えた後は、梱包機械などのシステム導入を検討します。 導入コストがかかるものの、梱包作業の自動化を進めることにより作業スピードが向上し、大幅な業務効率化を実現できます。

 

企業が抱える課題や事業の規模によって、梱包作業をどのように改善すればよいかは異なります。

基本の流れを参考に、自社が実践できる方法で梱包作業の改善・効率化を目指しましょう。

梱包作業改善に成功した事例

発送代行サービス「ロジモプロ」を利用していただくことで梱包作業の効率化に成功した事例をご紹介いたします。

知育玩具やおもちゃを販売するネットショップ「STUDY PARK」様に売上の伸長に対応できる体制づくりを進めるために、「導入までのリードタイムが短い」「料金が安い」「カラーミーショップとシステム連携できる」「倉庫が関東にある」などの点を決め手としてロジモプロを導入していただきました。

STUDY PARK様にはロジモプロを導入したことにより、在庫保管や資材・発送業務などの問題を解消することに成功しただけではなく、発送業務のほとんどをロジモプロに代行してもらうことにより、梱包作業などの業務から解放され、コア業務に集中できる体制づくりをしていただけるようになったそうです。

まとめ

梱包作業は出荷件数に応じて増加していくため、EC運営の成長と共に効率化を進めていく必要があります。自社で発送業務を行う場合は、現在の作業環境を把握した上で、無駄や非効率がないか洗い出し、必要に応じてシステムの導入を決めましょう。よくある改善策としては、梱包台周辺の作業環境の見直しや梱包資材選択・テープの貼り方のルール化、封函機・梱包機の導入などが挙げられます。

ただし、特に中小ECショップにとってはこれらの業務効率化が難しいケースもあります。その場合は、梱包作業を含む物流業務をアウトソーシングするのも効率化の1つの方法です。

株式会社清長が運営する発送代行サービス「ロジモプロ」は煩雑な発送作業全般すべてを任せていただける発送代行サービスです。

易損品に対する気泡入り緩衝材梱包やギフトラッピングを含む多様な梱包に対応しており、商品1個・出荷1件からの委託も受け付けています。出荷業務にお困りの事業者様はぜひロジモプロをご検討ください。

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