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マケプレプライムとは?参加条件やメリット・デメリットを徹底解説

  • #EC物流
  • #発送代行

2024.06.24

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Amazonのマケプレプライムは、出品者が自社で出荷する商品にもプライムマークを付けられるサービスです。このプログラムを利用することで、FBA(フルフィルメント by Amazon)を使用しなくても、一定の配送品質を満たせばプライム対象商品として販売できます。これにより、出品者は冷凍・冷蔵商品や危険物など、FBAに対応していない商品でもプライムマークを取得することが可能です。

この記事では、マケプレプライムの参加条件やメリット・デメリットについて詳しく解説します。マケプレプライムを活用し、販売機会を最大化するための参考にしてください。

Amazonのマケプレプライムとは?

マケプレプライムとは、Amazon出品者が自社で出荷する商品をAmazonプライム対象商品として販売できるプログラムです。Amazonプライム対象商品にはプライムマークが付与され、プライム会員に対する訴求力が特に高まります。

従来は、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用しなければ、プライム対象商品にはできませんでした。しかしAmazonマケプレプライムなら、自社配送でも一定の配送品質を満たせばプライムマークを付与できます。FBAが利用しづらい、厳重な温度管理や流通加工が必須の商品でもプライムの対象として出品が可能です。

マケプレプライムに参加する条件

マケプレプライムに参加するには、まずマケプレプライムトライアルに登録し、Amazonが指定する配送品質があることを証明しなければなりません。Amazonマケプレプライム参加要件となる配送品質の指標は、以下の通りです。

パフォーマンス指標(過去7日間の実績):
マケプレプライム注文の94%以上で有効なお問い合わせ伝票番号を提供している
マケプレプライム注文の期日内配送率が96%以上
マケプレプライム注文のキャンセル率が1%未満
マケプレ当日お急ぎ便とマケプレお急ぎ便の標準サイズと大型サイズ商品の配送時間指標を満たしている
プライム対象の配送パターンで、すべての標準サイズの商品を全国配送の対象とする
週末配送(祝日を除き、土曜日と日曜日を含む週7日間配送)

(引用:amazon seller central「マケプレプライム登録を維持する」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201812270 引用日2024/06/04)

マケプレお急ぎ便は、月額登録料を支払っている大口出品者のみが利用できる機能であり、以下の条件を満たす必要があります。

Amazon出品サービスに90日間以上出品していること。
受注数: すべての配送オプションを合わせて、過去30日間に注文が10件以上あること。
追跡可能率: 94%以上であること。日本の場合は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便のお問い合わせ伝票番号がこれに含まれます。詳しくは、追跡可能率をご覧ください。
期日内配送率: 96%以上であること。詳しくは、期日内配送率をご覧ください。
出品者都合のキャンセル率: 1%未満であること。 詳しくは、キャンセル率をご覧ください。

(引用:amazon seller central「マケプレお急ぎ便ご利用要件」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201605130 引用日2024/06/04)

また、トライアル期間中に登録したマケプレプライム対象商品のうち直近10件で、以下の出荷実績を積み上げなければなりません。なお、追跡可能率を満たすために利用できる配送業者は、ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便のみです。

直近10件のマケプレプライムトライアル注文において、注文即日の出荷率(※1)が99%以上、追跡可能率(※2)が94%以上、出荷前キャンセル率が1%未満であること。

(引用:amazon seller central「マケプレプライム トライアル」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/G202037700 引用日2024/06/04)

上記条件を満たすと、マケプレプライムへの参加資格が付与されます。ただし、マケプレプライム利用資格の継続には、以降も同様の指標を満たし続けなければなりません。配送品質が基準を下回ると参加資格停止となるため、注意が必要です。

マケプレプライムのメリット

マケプレプライムへの参加には厳しい条件が付くものの、そのメリットを考えると魅力的な選択肢と言えるでしょう。マケプレプライムへの参加によってEC事業者が得られる主なメリットは、以下の3つです。

Amazonプライムマークを付けられる

マケプレプライムに参加すると、出品商品にAmazonプライムマークを付けられるのがメリットの1つ目です。プライムマークがあるかないかによって、商品の販売機会は大きく変わります。プライムマークは、Amazonユーザーにとって迅速な配送や信頼性を示す重要な要素となるためです。

また、Amazonの検索アルゴリズムはプライム商品を優先するため、プライムマークを付けると、検索結果で上位に表示されやすくなります。さらに、Amazonの検索機能では、プライム商品のみを絞り込んで表示することが可能です。プライムマークが付いていない商品はそもそもの検索結果から除外されるため、販売機会を失うリスクがあります。

次に、ショッピングカートの獲得率が上がります。ショッピングカートとは、商品ページの「カートに入れる」ボタンをクリックした際に購入されるセラー枠のことです。マケプレプライム商品として登録し、プライムマークを付けることで、同価格のほかの出品者よりも優先的にカートが取れるようになります。
(出典:Amazon出品大学「マケプレプライムを始めるには」https://s3.amazonaws.com/JP_AM/su/202063880.pdf

以上の理由により、プライムマークを付ければ購買率アップが期待できると言ってよいでしょう。

FBA不可の商品にもプライムマークを付けられる

マケプレプライムでは、FBAに対応していない商品でも、条件を満たせばプライムマークを付けられます。FBA不可の商品として代表的なのは、冷凍・冷蔵商品や危険物に指定された成分が含まれた商品などです。
(出典:amazon seller central「FBA禁止商品」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201730840

これらの商品でも、出品者が自分で配送管理を行い、マケプレプライムの基準をクリアすれば、プライムマークを取得できます。FBA出荷を利用できない商品でもプライムマークを付けられるのは、商品ラインナップを広げる上でも重要な要素です。これにより、競合他社との差別化が図れ、売上増加が期待できます。

Amazonカスタマーサービスを利用できる

マケプレプライムに登録した商品については、Amazonカスタマーサービスを利用することができます。通常、出品者出荷の商品に対する購入者からの問い合わせや返品対応は、出品者自身が行わなければなりません。しかし、マケプレプライムに参加すれば、これらの対応をAmazonに任せられます。

これにより、自社のリソースを削減でき、効率的に業務を進められるでしょう。特に、小規模なチームや個人で運営している場合、顧客対応の負担を軽減できるのは大きなメリットです。また、Amazonカスタマーサービスは24時間365日対応しているため、顧客満足度の向上にもつながります。
(出典:Amazon出品大学「マケプレプライムを始めるには」https://s3.amazonaws.com/JP_AM/su/202063880.pdf

マケプレプライムのデメリット

マケプレプライムは多くのメリットがある一方で、参加要件が非常に厳しいというデメリットがあります。デメリットをカバーできるか考えた上で、参加するか否かを決めるとよいでしょう。

以下では、マケプレプライムのデメリットを3つ解説します。

効率的な配送体制が必要になる

マケプレプライムの条件を満たすには、非常に効率的な配送体制を整える必要があります。具体的には、即日発送に対応できる体制を構築しなければなりません。Amazonから求められる高い配送サービスレベルには、注文があった日に商品を発送し、翌日には届くようにするといった条件が含まれます。
(出典:amazon seller central「マケプレプライム登録を維持する」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201812270

(出典:amazon seller central「マケプレお急ぎ便ご利用要件」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201605130

(出典:amazon seller central「配送時間指標」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/GM2KN7HAZM4WHA6L

この要件を満たすには、ミスなく迅速に商品を出荷できる体制が不可欠です。小規模な出品者や人手が限られている企業にとって、即日発送は大きな負担となります。自社で効率的な配送体制を整えるのが難しい場合は、配送業務のアウトソーシングも検討しましょう。専門の業者に商品の管理や配送を任せることで、安定した即日発送を実現できます。

定められた配送業者しか使えない

マケプレプライムに参加するために使用できる配送業者が限られているのも、デメリットの1つとして挙げられるでしょう。

普段の利用サービスがマケプレプライムに対応していない場合、新たに指定された配送業者と契約を結ばなければなりません。この変更は、出品者にとって手間やコストが発生するケースがあります。また、既存の配送業者との契約条件やサービス内容に満足している場合、変更によってサービスの質が低下するリスクも考慮が必要です。

週末出荷設定を求められる

マケプレプライムへの参加および継続には、週末出荷を含む週7日間の出荷対応が必須です。今のところ祝日は対象外となっているものの、土日を含む週末にも商品を発送しなければなりません。
(出典:amazon seller central「マケプレプライム登録を維持する」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/201812270

(出典:amazon seller central「マケプレプライムに関する最近の変更」https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/external/VB5YNDGLQG4GYGR

週末に出荷対応を行うためには、人員の確保が不可欠です。平日のみの運営を想定していた場合、シフトの再調整やスタッフの新たな雇用をする必要が生じます。これは、スタッフの反発や追加の人件費・労務管理の負担を招きかねません。

また、全員そろって休めなければ、チームの一体感やコミュニケーションが低下する恐れもあります。通常の営業日だけでなく、週末にも出荷対応を行うのは、特に小規模な出品者にとって大きな負担になる可能性があるでしょう。

まとめ

マケプレプライムに加入し、プライムマークを付けることで、商品の検索順位が上がり、ショッピングカートの獲得率も向上します。しかし、効率的な配送体制の構築や、定められた配送業者の使用、週末出荷の対応などの厳しい参加条件もあります。自社だけでこれらの条件を満たすのが難しいEC事業者の場合は、FBAを利用するとよいでしょう。

ただし、FBAは1人の購入者が複数点商品を購入した場合でも配送手数料が商品1点ごとに課金されます。また、季節によって保管手数料が変わる・長期保管手数料が発生するというデメリットも存在する点に注意が必要です。

したがって、FBAをメイン倉庫にしつつ、一部商品をロジモプロのようなEC・通販物流代行サービスを得意とする倉庫に移管し、効率的に物流業務をアウトソーシングすることも一つの手です。

株式会社清長が提供する完全従量課金制の発送代行サービス「ロジモプロ」ではFBAへの納品代行サービス承っております。
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