ECサイト運営とは、言葉通りECサイトを運営する仕事であり、業務内容は商品企画や商品の仕入れ、サイトの制作および更新、プロモーション…など多岐にわたります。ECサイト運営に携わりたい方の中には、「ECサイト運営が自分に向いているか分からない」という方もいるでしょう。ECサイト運営に向いてる人にはいくつか特徴があるため、向き不向きを考えた上で総合的に判断することが大切です。
当記事では、ECサイト運営に向いてる人の特徴と、求められるスキルなどを紹介します。ECサイト運営の仕事に興味がある方は、ぜひご覧ください。
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ECサイト運営担当者に向いてる人の特徴は?必要なスキルも解説
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2023.11.29
目次
ECサイト運営担当者の基本的な仕事内容
ECサイト運営担当者の仕事内容は大きく分けて、「フロント業務」「バックエンド業務」の2種類あります。フロント業務はマーケティング活動であり、バックエンド業務は商品を購入した後に提供するサービスのことを指します。
フロント業務・バックエンド業務ごとの基本的な仕事内容は、以下の6つです。
フロント業務 | バックエンド業務 |
・商品企画 |
・受注管理 |
商品企画では、ユーザーの属性や競合するサイトを調査し、販売する商品や価格を決定します。商品の仕入れと管理には、在庫の過不足を避けるスキルが必要です。ECサイト制作と更新では、デザインや最低限のSEOに関する知識が求められます。プロモーションは特に重要で、キャンペーンを企画するだけでなく、広告も効果的に活用します。
受注管理業務やフルフィルメントでは商品の出荷指示だけでなく、場合によっては顧客からの質問やクレームに対応しなければなりません。正確なデータ管理が必要となる、入金管理なども運営担当者の仕事です。
ECサイトでの業務内容は多岐にわたるため、運営担当者には柔軟な対応力と多様なスキルが求められます。
ECサイト運営に向いている人の特徴
ECサイト運営はさまざまな業務が絡み合う仕事です。商品の選定からサイトデザイン、プロモーションまで、一つひとつの作業が成果に直結します。実際に仕事をする自分をイメージして、楽しそうだと思える人は、ECサイトの運営に向いている人です。
加えて、以下で紹介する特徴に当てはまるのであれば、ECサイトの運営担当者として適性がある人材と言えるでしょう。
新しいことを学び続けられる人
ECサイト運営担当者は、商品選定からサイトデザイン、コンテンツ制作、マーケティングまで多岐にわたる業務を手がけます。Webマーケティングの知識は不可欠であり、ユーザーのニーズを把握し、SEO対策やSNS、リスティング広告など多角的なプロモーションを行う能力は必須です。
EC業界は急速に成長しており、インターネット技術の進化や変化に多大な影響を受ける業界です。数年前や数か月前の常識が今では通用しないシーンも少なくありません。成長を続けるEC業界で競争力を保ち、さらなる需要の高まりに応えるには、地道な学習と自らのアップデートが必要です。新しい知識や技術を楽しみながら吸収できる人は、ECサイト運営において大いに活躍するでしょう。
トレンドにすぐ反応できる人
ECサイト運営では、市場のトレンドに素早く反応できる能力が重要です。EC市場は日々変化しており、近年ではAIや5Gの利用、ID決済の普及など、新しいトレンドが次々と出現しています。このような変化へ即座に対応できる人は、売上の維持や競争力の向上に貢献できるでしょう。
トレンドを把握するためには、市場調査や情報収集が必須です。競合企業側の動きを分析して理解することで、自社サイトの戦略が立てやすくなります。また、テレビやSNS、動画サイトなどのメディアからもユーザーニーズは急速に変化します。外部の情報にも敏感で、商品選定やサイト設計に反映できる人はECサイト運営で優れた結果を出すでしょう。
データ分析が得意な人
ECサイト運営では、お客さまと直接対面する機会はほとんどありません。そのため、ユーザーの行動やニーズを把握するにはデータを分析する力が必要となります。特にアクセス数や離脱率、購買率、リピート率などの各種指標は、サイトの成果を左右する要素です。データを適切に分析することで、ECサイトの課題が明確になり、次に施すべき改善策も見えてきます。
例えばユーザーの行動を追跡すれば、どの商品がよく見られているのか、どのページで離脱が多いのかなど、売上に直接影響する情報を得られます。サイト内の構造やデザイン、おすすめ商品の表示など、感覚ではなく数値による客観的な評価をもとに、効果的な施策が打ち出せるでしょう。
コツコツとした作業が苦にならない人
ECサイト運営には、受発注管理や配送手配、お客さまからの問い合わせ対応など、細かな作業が数多くあります。ほとんどがいわゆる「裏方」業務であり、見落としやミスがあると、すぐにクレームなどのトラブルにつながる仕事です。そのため、細かい作業が苦にならず、一つひとつを確実にこなせる人が向いています。
また、ECサイト運営には集客や接客、追客などのプロモーション活動も必要です。即効性は期待できない場合も多く、効果が出るまでには時間がかかります。大きな成果がすぐに実感できなくてもコツコツと業務を遂行し、長期的な視点で物事を考えられる人は、EC事業に向いています。
お客さま目線で仕事ができる人
ECサイト運営には、お客さま目線で仕事ができる人が最適です。ECサイトの特性として、お客さまは商品に直接触れないまま購入を検討します。そのため、お客さまが何を求めているのかをしっかり把握し、ニーズに対応した商品写真や商品情報を提供する能力が重要です。
お客さまと直接対面しないオンラインの世界でも、ECサイトが接客業であるという本質は変わりません。お客さまの立場で使いやすいECサイト構築を行い、何を望んでいるか・何に不安を感じているかを考慮に入れて必要な情報を整えれば、成果につながりやすくなります。
クリエイティブなことが好きな人
クリエイティブなことが好きな人はECサイト運営に適しています。サイトのデザインは、お客さまにブランドイメージを印象づける要素です。優れたデザインは、お客さまがサイトに長時間滞在したり再訪したりする可能性を高めます。
ただし、単に見た目がよいだけではなく、使い勝手がよく、商品を探しやすいUIが必要です。UI(User Interface)とは、ユーザーとサービスの接点を表す言葉であり、ECサイト上ではUIを意識したデザインが求められます。UIが意識されていないとお客さまの離脱を早め、購入に至らない可能性が高まります。
デザインそのものを1から作る能力は不要です。ただし、デザイナーへ適切に発注するためには、魅力的なサイト作りを積極的に考えられる、クリエイティブなことが好きな人が向いていると言えるでしょう。
ECサイト運営担当者に求められるスキル
ECサイトを成功に導くには多様なスキルが求められます。中でも重要性が高いのは、以下の3つのスキルです。
基礎的なITスキル |
HTMLやCSSの知識は必須で、画像加工ソフトのシステムにも慣れておく必要があります。Excelやインターネット検索、SNSの使用方法も基本中の基本です。サイバー攻撃が増加する中、最新のセキュリティ対策についての知識も求められます。JavaScriptやPHP、UI/UXについての知識もあるとよいでしょう。 |
Webマーケティングスキル |
売上アップには、SEOや効果的な広告運用が不可欠です。競合他社の動向や価格相場、時事トレンドにも目を光らせ、日々変わるマーケティング環境に適応できる能力が求められます。 |
接客やコミュニケーションスキル |
ECサイトは非対面で取引が発生しますが、お客さまとやりとりすることに変わりはないため、対面・非対面にかかわらず接客スキルは欠かせません。さらに、多岐にわたる業務範囲で他部署や外注業者とも連携を取る必要があるため、コミュニケーションスキルも大切です。 |
ECサイトの規模や種類によっては、より高度なスキルが求められる場合もあります。
ECサイト運営業務は未経験でも担当できる?
ECサイト運営には、商品企画・プロモーション・在庫管理・物流管理など、多様な業務が存在します。携わる業務の種類によっては、高度なITスキルが必須ではありません。営業職として企画提案や受注管理などに携わった実務経験者であれば、ECサイトの運営担当者になれる可能性があります。
また、分析力・想像力・折衝力・傾聴力などは、ECサイトの運営でも非常に有用です。業界未経験であっても、これらのスキルと成長意欲があれば十分に活躍できるでしょう。
まとめ
ECサイトの運営業務はさまざまな種類があり、業務内容によっては基礎的なITスキルやWebマーケティングスキルが求められるでしょう。ECサイト運営に向いている人の特徴には、「新しいことを学び続けられる」「データ分析が得意」「お客さま目線で仕事ができる」などの特徴があります。
また、ECサイトの運営では商品の仕入れと管理もあり、在庫の過不足を避けるスキルも求められます。在庫管理や商品の発送といった業務の負担軽減を図りたい場合は、高品質な発送代行サービスを提供している「ロジモプロ」の活用もご検討ください。物流のプロがユーザー密着型サポートで徹底的にフォローいたします。
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