MOQは、最小発注数量のことです。生産者は、製品を作るために原材料や部品をロット単位で仕入れています。製品を発注者が少量しか注文しない場合、残りの原材料が不良在庫となって利益圧迫につながるため、生産者はMOQを設定します。MOQは特に、グローバルな取引でよく使われる指標です。
この記事では、MOQの意味をはじめ、SPQ・SNPの意味、受発注業務におけるMOQの注意点などを解説します。受発注業務を担当する方や、新規事業や副業などで新たに物販を始められる方はぜひ参考にしてください。
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MOQ・SPQ・SNPの意味とは?受発注業務における違いを解説
2025.04.01
目次
MOQ・SPQ・SNPとは
MOQ・SPQ・SNPは、製品の受発注や在庫管理において重要な指標です。これらの指標を理解することで、発注者は適切な数量の製品を発注し、製造・販売業者は効率的に製品を製造・販売できるでしょう。
MOQとは
MOQとは、Minimum Order Quantityの略であり、最低発注数量のことです。例えば、ある製品のMOQが100個である場合、発注者は100個以上の製品を発注する必要があります。
MOQは、製造・販売業者が製品を製造・販売する上で、利益を確保するために設定されます。大量生産ができると、1個あたりの生産コストを下げることが可能です。
MOQを設定することで、一定量以上の注文を確保し、効率的な生産体制を維持できます。また、過剰な在庫を抱えるリスクを減らすことにもつながります。
SPQとは
SPQとは、Standard Packing Quantityの略で、製品が梱包される際の標準的な数量、すなわち発注できる最小単位のことです。
例えば、ある製品のSPQが100個である場合、発注者は100個単位で製品を発注する必要があります。110個や150個といった端数での発注は原則できません。
製品を一定の数量にまとめて梱包することで、輸送時のスペース効率を向上させられます。また、トラックやコンテナに積載する際の数量を調整しやすくなり、輸送コストを削減することが可能です。
SNPとは
SNPとは、Standard Number of Packagesの略で、出荷梱包単位を表します。出荷時の1つの梱包に製品がいくつ入っているかを示す数量のことです。
例えば、SNPが100個であれば、1つの梱包に100個の製品が入っています。
MOQと最小ロットの違い
MOQと最小ロットは、どちらも製品の注文における最小数量を指しますが、意味合いが異なります。
MOQは、発注者が製造・販売業者に対して発注する際の、最低限必要な数量を指します。一方、最小ロットは、製造業者が一度の生産サイクルで製造する最小単位の数量です。
例えば、ある製品のMOQが100個である場合、発注者は100個以上の製品を発注する必要があります。一方、最小ロットが50個である場合、製造業者は一度の生産サイクルで50個以上の製品を製造する必要があります。
MOQ・SPQ・SNPが併記されているときの意味
見積書などにおいて、MOQ・SPQ・SNPが併記されることはよくあります。以下では、例題として何パターンか紹介します。
MOQ100/SPQ20 |
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例えば、100個・120個・140個といった発注が可能です。 |
MOQ100/SNP20 |
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発注単位は明記されていませんが、通常は梱包単位である20個単位で発注できると考えられます。 |
MOQ100/SPQ20/SNP20 |
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MOQが100個であるため、100個以上の製品を発注する必要があります。また、SPQとSNPが20個であるため、20個と1つの梱包単位で発注できると考えられます。 |
なお、これらの表記はあくまで一般的な解釈であり、実際の取引条件は製造・販売業者によって異なる場合があります。発注を行う際は、必ず製造・販売業者に確認するようにしましょう。
受発注業務におけるMOQの注意点
受発注業務において、MOQが設定されている商品を扱う場合、受注側・発注側ともにいくつかの点に注意する必要があります。以下では、それぞれの側面から注意点を解説します。
受注側のMOQの注意点
MOQを設定することは、受注側にとって効率的な生産計画や在庫管理を行う上で重要な手段です。しかし、MOQの設定にはいくつかの注意点があり、適切に設定しないと顧客との関係悪化や機会損失につながる可能性もあります。
以下では、受注側がMOQを設定する際に注意すべきポイントを3つ解説します。
MOQやSPQ、SNPがあることを説明する |
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発注者に対して、MOQ・SPQ・SNPがあることや、不慣れな方に対しては用語の意味を丁寧に説明することが重要です。これらの情報を明確に伝えることで、発注者は発注数量や梱包状態を理解しやすくなり、誤解やトラブルを防げます。 |
柔軟な対応が可能であれば条件を伝える |
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MOQは、製品の特性や取引条件によって異なります。そのため、常にMOQ通りの発注を受け付けるのではなく、顧客の状況に応じて柔軟に対応することも重要です。 例えば、以下のようなケースが挙げられます。
可能な範囲で柔軟に対応できる条件も合わせて伝えると、顧客に安心感を与えられます。 |
高すぎる・低すぎるMOQやSNPを設定しない |
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MOQやSNPの設定は、受注側の利益を確保する上で重要ですが、高すぎると顧客離れを招き、低すぎると利益を圧迫する可能性があります。 MOQを設定する際は、製品の製造にかかる費用・製品の保管にかかる費用・製品の需要量・競合他社のMOQなどを考慮しましょう。SNPを設定する際は、製品のサイズや形状・輸送コスト・倉庫での保管スペースの状況などを鑑みて設定するのが大切です。 |
発注側のMOQの注意点
MOQは、発注者にとって制約となる場合もありますが、適切な発注計画を立てることで、コスト削減や効率的な在庫管理にもつながります。発注者は、MOQが設定されている商品を注文する際に、以下の点に注意しましょう。
MOQの設定がないか必ず確認する |
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まず、必ずMOQの設定があるかどうかを確認しましょう。MOQは、製品の種類や取引条件によって異なり、設定されていない場合もあります。見積書や商品ページ、あるいは製造・販売業者に直接問い合わせるなどして、MOQの有無を確認することが大切です。 |
保管期間に応じて発注数を調整する |
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発注する製品の保管期間を考慮し、以下のように発注数を適宜調整するとよいでしょう。
製品の特性に合わせて発注数を調整することで、在庫管理コストや廃棄リスクを軽減できます。 |
MOQ以下の場合は単価が上がる可能性が高い点を考慮する |
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一般的に、MOQ以下の数量で発注する場合、製造・販売業者がMOQ以下の注文に対応するために追加のコストがかかることから、単価が上がる可能性が高くなります。 そのため、MOQ以下の数量で発注する場合は、単価が変動する可能性があることを考慮しておく必要があります。場合によっては、MOQを満たす数量で発注したほうが、結果的にコストを抑えられるケースもあります。 |
まとめ
MOQは、最小発注数量のことです。取引先が受け付ける最小の注文数量のことで、これ以下の数量では発注できません。例えば、MOQが100個の場合、99個以下の注文は受け付けられません。SPQは最小発注単位で、SNPは出荷梱包単位です。
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