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発送代行サービスでネットショップの対応力アップ|メリット・注意点・業者の選び方など

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2023.08.31

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こんにちは。『ロジモプロアカデミー』ライターチームです。

発送代行サービスを活用するEC事業者が増えています。発送業務の効率化だけでなく、梱包や在庫管理などを任せられるため、自社の従業員が商品開発や販売戦略などのコア業務に集中できることが利点です。この記事では、オンラインショップを運営しているEC事業者に向けて、発送代行サービスの概要や活用するメリット、注意点などを解説します。EC事業の参考にしてください。

発送代行サービスとは?

発送代行サービスは、商品の発送業務をアウトソーシングできるサービスです。主に、オンラインショップを運営しているEC事業者やECモールでショップを運営している事業者などが利用しています。商品の出荷方法は幅広く、宅配便だけでなくメール便や代引きも任せられます。

料金体系(※)は、入荷&検品料金、配送料金、保管料金が基本料金となっているケースが多く、初期費用・月額固定費がかからない完全従量課金制サービス、もしくは坪単位・パレット単位など契約スペースに応じた固定費が発生するサービスに大別されます。ECモール、ECカートや受注一元管理システム(OMS)と連携している発送代行サービスも少なくありません。
※商談の段階で、目安として商品1点あたり、出荷1件あたりの見積金額を提示してもらえる事が多いです。

発送代行の利用が増えている背景

発送代行サービスの利用が増えている背景には、オンラインで買い物ができるオンラインショップやECモールでの出店数の増加などがあります。企業は、オンラインショップを開設し運営することにより、国内だけでなくグローバルな販路を獲得することが可能です。

販路が拡大して販売が盛況になれば、発送業務に問題が生じやすくなります。ユーザーはスピーディーな配送を求めるため、発送業務や在庫管理業務を代行してくれる発送代行サービスの需要が高まっています。

発送代行に委託できる業務内容

発送代行サービスに委託できる業務内容には、以下のようなものがあります。

・入庫作業
・在庫管理
・検品
・流通加工
・ピッキング
・梱包
・出荷
・配送

商品の入庫から配送まで、一手に担ってくれるのが発送代行サービスの基本業務です。業者によっては、配送ができなかったり、流通加工や在庫管理ができなかったりするケースもあります。また、得意とする分野も異なるため、EC事業者に適した発送代行サービスを選ぶことが重要です。

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発送代行サービスのタイプは3つ

発送代行サービスは、以下の3つに分けられます。

・個別倉庫タイプ:受注管理はEC事業者が行い、入出荷や在庫管理を依頼するタイプ
・物流倉庫タイプ:複数の倉庫業者と連携してサービスを提供するタイプ
・フルフィルメントサービス型:発送代行サービスに委託できる業務内容の全てを任せられるタイプ

3つのタイプのなかには、EC事業者の要望を反映できる「カスタマイズ型」と業務が固定されている「パッケージ型」があります。

発送代行サービスを利用するメリット

発送代行サービスを利用すると多くのメリットを享受できます。ここでは、代表的なものを5つ紹介します。

質の高い物流体制を短期間で整えられる

発送代行サービスは、専門的な知識を有した業者が、物流システムを駆使した発送業務を提供しているため、安心して任せられます。流通に特化した設備も整っているため、利用することで物流クオリティが高いサービスの提供を受けられることが特徴です。

業務効率化を図れる

発送代行サービスは、雑多で時間と手間がかかる発送業務をアウトソーシングできます。発送業務の見える化を共有できる発送代行サービスや在庫状況の見える化を共有できる業者も少なくありません。結果として、業務を飛躍的に効率化できるため、自社の従業員をコア業務に専念させることも、難しくはありません。

十分な在庫量を確保できる

発送代行サービスの大きなメリットとして、自社で在庫を保管しなくてよい点が挙げられます。売れ行きや取引量に対して、在庫スペースを確保できるため、在庫量の調整がしやすいメリットもあります。

物流経費を変動費にできる

物流経費を変動費にできることも、経営陣や経理にとって大きなメリットです。自社で発送業務を行う場合は繁閑を問わずスタッフの人件費が固定費となりますが、外部委託をする事で人件費を出荷ボリュームに応じた変動費にする事ができます。また、初期費用や月額固定費0円の完全従量課金制の発送代行サービスであれば、保管料も在庫の量に応じて変動費化する事ができます。

発送代行サービスを利用する際の注意点

発送代行サービスを利用する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、3つの注意点を紹介します。

物流のノウハウを蓄積しにくい

発送業務をアウトソーシングするため、自社の従業員が関わることはほとんどありません。弊害が発生するのは、発送や在庫管理のノウハウを自社で共有できないことです。ノウハウを蓄積できないため、物流関連業務にトラブルが生じた場合の対応が難しくなります。

個人情報の取り扱いに気を付ける必要がある

発送代行サービスを利用すると、ユーザーの個人情報まで任せることになります。事前に個人情報に関する取り決めや誓約を交わすことが重要です。発送代行サービスを選ぶ際には、サービス提供会社のプライバシーポリシー、プライバシーマーク取得の有無などをしっかり確認しましょう。

イレギュラーな発送作業に対応しにくい

ユーザーが追加注文をすることは、オンラインショップでは珍しいことではありません。しかし、発送代行サービスでは、時差がある同梱の対応が難しいことが現状です。
※いったん発送をキャンセルし、追加注文分を含めて再度発送依頼をする等の対応が必要になる可能性があります。

発送代行の費用の相場

発送代行サービスを利用すれば、費用が発生します。相場は配送距離や梱包サイズなどによって異なりますが、出荷1件あたり平均700円~800円とされています。作業別の費用相場は、次のとおりです。

・基本料金:3万円~5万円
・入庫料金:1箱30円~150円 単品は1品10円~30円
・保管料金:1坪4,000~7,000円
・ピッキング・検品料金:1品10円~30円
・梱包料金:1品100円~400円
・梱包資材料金:1個20円~200円
・配送料金:1個400円~800円

※上記はあくまで目安となります。お取り扱いの商材や出荷ボリューム、委託する業務の内容など条件により料金は異なります。

発送代行サービスを選ぶ際のポイント

発送代行サービスは、業者によって提供しているサービスが異なります。EC事業者がサービスを選ぶ際のポイントを解説します。

サポート体制があるか

発送代行サービスのサポート体制は、業者によって異なります。物流を把握しやすいことはEC事業者にとって有利です。連絡が密であったり、システムが共有できたりする発送代行サービスなら、返品の対応も難しくないでしょう。

複数のモール・ECサイトと連携している発送代行サービスか

発送代行サービスのなかには、大手のECサイトやショッピングモール、ECカートとシステム連携しているケースが少なくありません。EC事業者が、出店しているプラットフォームなどと連携していれば、外部のシステムを導入しなくて済みます。注意事項として、フリマアプリのなかには、発送代行サービスの利用ができないケースがあります。

実績十分の発送代行サービスか

発送代行の実績が十分にあれば、ノウハウや経験値も高く安心できます。発送代行サービスのWebサイトを確認して、どれだけの実績があるのかを見定めるとよいでしょう。実績が十分ある場合は、レスポンスが早く確実性が高い傾向にあります。

付帯作業を請け負ってくれる発送代行サービスか

EC事業者が取り扱っている商品によっては、ギフトラッピングが必要であったり、緩衝材梱包で送らなければならなかったりするケースもあります。このような付帯業務が充実しているかも、発送代行サービスを選ぶ際のポイントです。丁寧な梱包が求められる商品を扱っているEC事業者は、付帯作業を請け負ってくれるかどうかも確認しましょう。

小ロットに対応している発送代行サービスか

EC事業者が中小零細や個人事業であるケースも少なくありません。ロットでの取り扱いではなく、小ロットや1品・1個単位から対応が可能なサービスならば、EC事業者にとって無理なく利用できます。

料金設定が適切な発送代行サービスか

料金設定が適正価格であるかも、発送代行サービスを選ぶ際のポイントです。出荷1件あたりに換算して比較するとよいでしょう。イニシャルコストとランニングコストに分けて検討することも有効な手段です。

短期間で利用スタートできる発送代行サービスか

EC事業者などの要望を取り入れてくれるカスタマイズ型は、契約から稼働開始までの間に2~3ヶ月かかります。パッケージ型であれば、契約後1~3週間で稼働できる可能性があります。

リアルタイムで状況を確認できる発送代行サービスか

発送代行サービスのなかには、クラウドを利用したサービスにより、在庫状況がリアルタイムで把握できます。上手に利用して売れ筋商品の在庫を切らさなければ、販売チャンスを逃すことなく、効率よく売上を伸ばせるでしょう。

海外へ発送に対応している発送代行サービスか

グローバルに展開しているEC事業者は、海外向けの商品もラインナップしています。海外販売の場合は、英語での発送が難しく、国によっては輸出できない商品もあるため、発送でつまずく場合もあることが現状です。発送代行サービスのなかには、海外発送を任せられる業者もあるため、選択肢に入れると販路が拡大しやすくなります。

おすすめの発送代行サービス3選

発送代行サービスは、多くの業者が多種多様なサービスを展開しています。ここでは、おすすめのサービスを3つ紹介します。

1.株式会社清長「ロジモプロ」

自社倉庫ならではの入出荷における高い精度とスピード感、お問い合わせへのレスポンス品質が大きな特徴です。EC事業者が扱っている商品や在庫数、出荷件数などを確認後に適した利用方法を提案してくれます。ロジモプロ単体で、商品登録~出荷までの一連の操作を完結できることも強みです。同梱対応やギフトラッピングなどの付帯作業にも対応しています。
ロジモプロ

2.株式会社はぴロジ「はぴロジ」

データ取込みから配送まで、物流領域をサポートする大規模なインフラが構築され、商品をデジタル管理していることが特徴です。EC事業者向けには、クラウド型流通統合制御システムlogiecを提供しています。Logiecは、ブラウザで物流の制御や指示ができるツールです。
はぴロジ

3.株式会社オープンロジ「OPENLOGI(オープンロジ)」

オープンロジは、物流に関するすべての業務を代行する発送代行サービスです。EC事業者が、物流以外の商品の企画や販売に専念できるサービスの提供が特徴になります。EC事業者の成長に合わせて、サービスの提供ができるため、ECサイトの立ち上げから導入を視野に入れることもできます。
OPENLOGI(オープンロジ)

まとめ

EC事業者は、売れれば売れるほど、発送業務に追われることになりがちです。発送業務を含めた物流をアウトソーシングできれば、従業員をコア業務に専念させることができ、売れる商品の発掘や仕入れ、商品開発、サービス向上に集中できます。

発送業務は、単純作業と思われがちですが、リピーター獲得の太いリードでもあります。ロジモプロには、18年を超えるEC物流の実績や提案力があるため、EC事業者が満足できるサービスを提供できます。発送業務の効率化を検討しているEC事業者は、ぜひ「ロジモプロ」の導入をご検討ください。

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