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EC販売との違いとは?クラウドファンディングで物販を行うメリットデメリットをご紹介

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2024.11.14

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2000年代にアメリカで始まり、日本では2011年に初めてサービスが開始されたクラウドファンディング。現在では今までの出資にはない手軽さや柔軟さから様々な形式のクラウドファンディングが広がりを見せています。

クラウドファンディングが広く世間に浸透してきた今、改めて一般的なECサイトとクラウドファンディングでの物販の違い、メリット・デメリットをEC支援事業者目線で詳しくご紹介します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは「インターネットを介して不特定多数の人々から資金を調達する」ことを指しています。

2000年代にアメリカで生まれ、その後2011年に日本で初めてクラウドファンディングのサービスがリリースされました。

一般的な金融機関からの借入やベンチャーキャピタルなどからの出資にはない、手軽さや柔軟さなどの魅力が新たな資金調達の仕組みとして注目されています。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは大きく「寄付型」「購入型」「投資型」の3つに分類され、さらに投資型は「株式型」「ファンド型」「不動産型」などに分類が可能です。

寄付型 寄付型クラウドファンディングとは、起案者が立ち上げたプロジェクトに支援者が「寄付」という形で資金を提供する形式です。寄付のため基本的に商品やサービスなどの対価は発生せず、プロジェクトによってはお礼としてメッセージや手紙などが送付される場合があります。
主に復興支援など社会貢献性の高いプロジェクトが多いことも特徴です。
購入型 購入型クラウドファンディングとは、起案者が立ち上げたプロジェクトに支援者が資金を支援し、その対価として商品やサービスなどを受け取る権利などを得る形式です。
購入型という名前の通り、支援者はリターンとして設定された商品やサービスを購入するような感覚で支援することができます。
投資型 投資型クラウドファンディングとは、企業やプロジェクトに支援者が資金を支援し、その対価として金銭や株式などを得る形式です。寄付型・購入型と異なり、金銭的なリターンを期待できるため、支援者は金銭的なリターンや事業の成長への投資などを目的として支援する場合が多いです。
投資型はさらに非上場株を提供する代わりに支援を募る「株式型」企業が実施する特定の事業・プロジェクトに出資する「ファンド型」募った資金を元に事業者が不動産を購入し、運用期間中の賃料収入や売却益を分配金として配当する「不動産型」などに分類することができます。

 

クラウドファンディングで物販を行うメリット

購入型クラウドファンディングで物販を行うメリットは一般的なEC販売と比較しても数多くあります。以下では実際にクラウドファンディングで物販を行う際のメリットを3つ紹介します。

初期費用を抑えることができる

一般的なEC販売では在庫を抱えつつ、販売する必要がありますが、購入型クラウドファンディングの物販(以下クラファン物販)では、在庫を持たずに販売を開始することができるため初期費用を抑えることができます。万が一プロジェクトが失敗に終わった場合でも、在庫を抱えていないため、不良在庫を抱えてしまうことや在庫を保管するスペースに頭を悩ませることもありません。

物販を行う場合、仕入れによって初期費用が高くなってしまう場合が多いですが、クラファン物販の場合はプロジェクトの成功によって資金が調達でき、プロジェクト成功後に集めた支援分のみ発注を行うため初期費用を抑えることができます。

テストマーケティングに活用できる

クラファン物販は事前に支援(購入)の意思がある方を募って販売をするため、商品の市場の需要を可視化しやすいという特徴があります。

一般的な物販の場合、売れるかどうか不透明な商品の在庫を抱え、販売を開始する必要がありますが、クラファン物販の場合、集めた支援の数のみ発注を行うことができるためリスクを最小限に抑えながら商品展開を行うことができます。

また、クラウドファンディングが成功した場合、その後のEC販売へと繋げることや、場合によっては商品の認知が広まり、卸販売まで拡大できる可能性もあります。

集客に困らない

一般的なEC販売の場合の多くはAmazonや楽天市場と呼ばれる複数のネットショップが集まるECモールにネットショップを出店、もしくはASPカート(ECカート)と呼ばれるBASEやカラーミ―ショップ、Shopifyなどネットショップに必要な標準機能が備わっているネットショップ制作サービスでネットショップを開設します。

ECモールの場合、モール自体の知名度によるある程度の集客力が期待できますが、一方でネットショップのカスタマイズ性が低く、競合製品が多いため、低価格競争に巻き込まれ、自社商品が埋もれてしまうなどのデメリットがあります。

ASPカートの場合、ネットショップのカスタマイズ性が高く、低価格競争に巻き込まれることはありませんが、一方である程度の知名度がないと集客が難しいなどのデメリットがあります。

クラファン物販の場合、2023年度の支援者実績が一番多いプラットフォームである「Makuake」では支援者が150万人を超えるなど集客に困ることはなく、物販をこれから始めるため集客力に不安がある場合でも安心して利用することができます。

また、プロジェクトの掲載自体は無料で行えることも利用しやすい点です。

クラウドファンディングで物販を行うデメリット

ここまではクラファン物販のメリットについてお伝えしましたが、実際にクラファン物販を行う場合はメリットだけではなく、デメリットについても十分に理解しておくことが重要です。
以下ではクラファン物販を行う際の主なデメリットを3つ紹介します。

プロジェクト成功までに時間がかかる

掲載プラットフォームやプロジェクトの形式により異なりますが、1つのプロジェクトの掲載期間は2~3か月程度となっています。商品の選定やページ作成、リターンの発送まで考慮すると1つのプロジェクトに約3〜4か月程度時間を要するため一般的なEC販売よりも売り上げが立つまで時間がかかります。

また、プラットフォームによっては複数プロジェクトを同時に掲載することができない、複数のプラットフォームで同一のプロジェクトを掲載してしまうと支援が分散してしまい、プロジェクトが失敗してしまう可能性があるなどプロジェクトの掲載タイミングにも気を付けなければなりません。

商品の選定が難しい

クラファン物販で扱われている商品の多くはまだ日本で発売されていない商品や、唯一無二の商品であり、商品の選定、仕入れが難しいです。

日本でまだ販売されていない商品の場合は、国外で販売されている商品に対して総代理店契約などを結ぶ必要があり、商品リサーチと対外折衝に一定のスキルを必要とします。

魅力のある商品の場合、その商品を取り扱いたい競合も多いため、個人よりも事業規模が大きい法人の方が契約までの工程が簡単な場合があります。

一般販売で売れるとは限らない

クラファン物販成功後、EC販売を継続的に行うことが理想ですが、集客や価格の問題で継続的な販売には結びつかない場合もあります。

クラファン物販では一般的にリターンを設定する際、「早割り」など定価より価格を下げて販売するケースが多いです。そのため、その後の一般販売ではクラウドファンディングで販売していた価格と比較すると値段が高く、価格に妥当性がないと感じる場合も少なくありません。

また、EC販売では在庫を抱えて販売するなどランニングコストが発生するため、一定の運営スキルを持ち合わせていないと余剰在庫を抱えてしまうなどEC運営が上手くいかない場合があります。

おすすめクラウドファンディングサイト

クラファン物販に最適なクラウドファンディングプラットフォームを3つご紹介します。
プラットフォームごとに最適なカテゴリーや手数料、月間の利用ユーザー数などの違いがあるため、取り扱う商品に応じて最適なプラットフォームの選定を心がけましょう。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

日本最大級のクラウドファンディングサイト。様々なジャンルのカテゴリーを取り扱っており、エンタテイメント関連に特化した「BOOSTER」、ガジェットに特化した「machi-ya」なども運営しています。

サポートや保証制度が充実しており、独自の保証であるプロジェクト募集期間終了時にプロジェクト立案者が倒産等の理由によりリターンが不履行になった場合、支援した金額の80%が支援者に支払われる制度などもあります。

ジャンル 総合
手数料 成功報酬手数料17%(決済手数料5%を含む)
入金期限 最短1か月
公式サイト https://camp-fire.jp/readyfor

 

Makuake(マクアケ)

大手ITサービス企業のサイバーエージェントが運営している日本最大手クラウドファンディングプラットフォーム。主にガジェット系に強く、2023年には達成金額、支援者数ともに日本一となりました。

プロジェクトの品質を重視しているため審査基準が厳しく、初めてプロジェクトを立ち上げる場合は、そのプロジェクトのリターンの発送まで問題なく完了してからでないと次のプロジェクトを立ち上げることができないなど、独自のルールが定められています。

ジャンル 総合
手数料 20%
入金期限 プロジェクト終了月の翌々月第3営業日
公式サイト https://www.makuake.com/

 

kibidango(きびだんご)

2013年にスタートしたクラウドファンディング型のECサイト。主に雑貨、日用品、ガジェットなど物販に適したプロジェクトを数多く取り扱っています。

サービス全体のプロジェクト成功率が80%を超えていることや、すべてのプロジェクトに担当者がつき、全力でサポートしてくれるなどの特徴があります。

また、手数料が大手サービスと比較して安価なことも特徴です。

ジャンル 総合
手数料 10%
入金期限 最短1か月
公式サイト https://kibidango.com/

 

実例紹介

実際にクラファン物販を成功させ、リターンの発送に株式会社清長が提供する完全従量課金制の発送代行サービス「ロジモプロ」をご利用いただいたユーザー様の事例をご紹介します。

こちらのユーザー様は、クラファン物販の在庫を抱えるリスクがないという点に魅力を感じ、韓国のクラウドファンディングサイトで見つけたゴルフのパター練習機を「Makuake」で販売されたそうです。

物販は初めてだったそうですが、Google翻訳などを使いながら約3か月のやり取りを経て日本の総代理店として契約を結びプロジェクトをスタート、結果的にプロジェクトは成功を収め、1000件以上の出荷にロジモプロをご利用いただき、その後はShopifyやAmazonでの販売、数社への卸売りを行っているとのことです。

物販初心者からクラファン物販に挑戦し、その後一般販売まで行っている事例となりますので気になる方はこちらからご覧ください。

まとめ

クラファン物販はこれからネットショップを始める方はもちろん、現在ECサイトを運営している方にもブランド認知拡大や新商品開発の資金調達にピッタリな販売方法です。

クラファン物販を行う場合は各プラットフォームの特性をよく理解し、自分の商品に合うプラットフォームを選定しましょう。

株式会社清長が提供する発送代行サービス「ロジモプロ」は完全従量課金制かつその後の一般販売まで対応可能なクラファン物販のリターン発送に最適なサービスとなっております。

クラファン物販のリターンの発送にお困りの方はぜひロジモプロをご検討くださいませ。

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