ネットショップで商品を購入するにあたって「予約販売」という表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
予約販売は販売機会の拡大や過剰在庫の防止に大きく寄与し、取り扱う商品ジャンルによっては非常に優れた販売方法と言えます。
BASEでは無料でインストールできるAppを利用し誰でも簡単に予約販売を行うことができます。
BASEでの予約販売に興味をお持ちの方はぜひこの記事を参考にして設定してみてください。
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BASEで予約販売してみよう!設定から公開まで詳しく解説!
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2025.02.19
目次
予約販売とは
予約販売とは販売前の商品をサイト上で公開し、事前に注文を受け、定められた期間に購入者のもとに発送する販売手法です。
予約販売と似た用語に「受注生産」がありますが、意味が異なります。
受注生産は注文数に応じて商品を生産しますが、予約販売は発売前の商品や将来入荷予定のある商品に先に注文してもらう形式の販売方法です。
予約販売では生産数が注文数に左右されませんが、受注生産は注文数に応じて生産数が変動します。
予約販売のメリット
予約販売するメリットは複数あります。
今回は代表的な予約販売のメリットを三つ紹介します。
販売期間を拡大できる
予約販売を行うことで新商品や季節性のある商品の販売期間の拡大が可能です。
新商品であれば発売前、季節性の商品であればその商品が欲しくなる季節の前に事前に予約販売をしておくことで販売機会の創出につながります。
アパレル商品であれば、シーズン前に予約販売することで販売数を伸ばすことができます。
クリスマスやお正月など季節性のイベントや行事ごとに関わる商品は予約販売によるメリットが大きく、いかに予約販売の注文数を集めることができるかが売上向上に直結します。
発送スケジュールを立てやすい
予約販売の場合、発送スケジュールが立てやすいことも大きなメリットです。
事前に発送スケジュールを計画しておくことで注文数に応じた人員計画を立てやすく、配送遅延を防ぐことができます。
また、事前に発送スケジュールを購入者に提示しておくことで発送に関するお問い合わせを削減することもできます。
売上予測が立てやすくなる
予約販売を行うことで、販売数や購入者のニーズを把握することができ、売上予測や販売予測が立てやすくなります。
需要を事前に把握することで在庫の調整が可能となり、過剰在庫を防ぐことができます。
予約販売のデメリット
予約販売はメリットが複数ある反面、デメリットもいくつか存在します。
今回は代表的な予約販売のデメリットを三つ紹介します。
購入者とのトラブルが生じる可能性がある
予約販売は注文から購入者に商品が届くまで一定の期間が空いてしまうため購入者とのトラブルが生じる可能性があります。
トラブルには購入者が購入したことを忘れてしまうことや商品が届くまでに時間がかかることにより気が変わり、注文をキャンセルしてしまうことが考えられます。
購入したことを忘れて引っ越しなど転居をしてしまった場合、商品を届けることができないため、必ず発送準備に取り掛かる前に購入者にメールを送り、住所に変わりがないかなどを確認してトラブルが生じるリスクを軽減するように努めましょう。
在庫保管スペースを圧迫する恐れがある
注文を受けたらその都度発送する通常の出荷と異なり、予約販売では発売日が来たら一斉に出荷するケースが多いです。
予約販売期間は予約数に応じた在庫を保管することになるため、出荷作業場も含めて通常よりも広いスペースを確保しておきましょう。
予約数制限が必要な場合がある
完売が予測される商品など人気な商品を取り扱っている場合、一人あたりの予約数制限が必要な場合があります。
一人で大量の商品を注文し転売されてしまう可能性もあるため、予約数制限機能などを用いて対策することが大切です。
BASEには無料でインストールできる「数量制限App」を利用することで商品ごとに購入数を制限することができます。
予約販売商品にも問題なく数量制限を適用できるため、転売の恐れがある商品を取り扱っている場合は導入を検討しましょう。
予約販売を成功させるポイント
ここまでで解説したように予約販売は通常販売と比較してメリットが多数存在しますが、
やみくもに予約販売をしたからといって成功するわけではありません。
ここでは予約販売を成功させるために抑えるべきポイントを三つ紹介します。
予約販売に適した商品を選定する
全ての商品が予約販売に向いているわけではありません。
生活消耗品や恒常的に販売している商品は予約販売にあまり向いていないと言えます。
対して新商品や限定品、季節性のある商品など広義での話題性のある商品は予約販売に向いていると言えるでしょう。
集客プロモーションの実施
予約販売を行う場合は、発売開始までにできるだけ多くの人に予約販売の情報が届くようにしましょう。
各種SNSやメールマガジンなどターゲットとなる層や既存顧客の購入傾向などから適切な媒体を使って事前の告知を行うことが重要です。
予約販売は販売開始時が注文のピークになる傾向が高く、予約開始時に話題性を持たせることができれば販売数の増加に繋がります。
予約販売特典をつける
在庫数が限られており、争奪戦になる商品や予約販売時点で完売が見込まれる商品ではない場合は予約販売に特典を付与することもおすすめです。
予約販売にお得感を感じてもらうことでより購買意欲が高まります。
施策としては、予約販売限定の価格設定や予約販売限定のノベルティの他にネットショップで使えるポイントや割引クーポンなどは次回以降の購入を促すことができます。
実際にBASEで予約販売を行う方法
ここからは実際にBASE上のショップで予約販売を行う方法をお伝えします。
予約販売の設定方法にお悩みの方は下記手順を参考に設定してみてください。
予約販売Appをインストールする
BASEで予約販売を行う場合、「予約販売App」を用いて設定します。
BASEには数多くのアプリが存在しており、一部を除きほとんどのアプリを無料でインストールすることができます。
予約販売Appも無料でインストールできるのでBASEで予約販売を行う場合はインストールしましょう。
その他のアプリも必要に応じてインストールすることをおすすめします。
管理画面メニュー「Apps」からインストール可能です。
予約販売を設定する
アプリのインストールが完了したら実際に予約販売の設定をしていきます。
「予約設定を登録する」をクリックすると予約販売したい商品を選択することができます。
予約販売したい商品に種類(SサイズやMサイズ)などがある場合、種類ごとに予約販売の有無を設定することはできません。
その後発送開始予定日と発送完了予定日(任意)を入力して予約販売の設定は完了です。
販売期間設定Appを併用する
予約販売Appに加え、「販売期間設定App」を利用することで商品の購入可能期間を制限することができます。
販売期間設定Appも予約販売Appと同じく無料でインストールすることが可能です。
販売開始日時を設定することで予約販売開始時にスムーズに商品を公開し、販売することができます。
予約販売Appではあくまで発送開始予定日と終了予定日のみの設定になるため、商品発売日の設定が必要な場合は必ずインストールすることをおすすめします。
発売日を設定することで発売日前にショップに訪れたユーザーに認知してもらうことができます。
BASEで予約販売を行う場合の注意点
BASEで予約販売を行う場合の注意事項を紹介します。
内容を参考にした上で必ず予約販売Appに記載されている注意事項を確認しましょう。
注文のキャンセル期限を確認する
BASEでは購入者の決済手段によって注文がキャンセルされるタイミングが異なります。
利用できる決済手段が多いことが望ましいですが、予約販売の場合は商品の入荷タイミングや発送期限などにより意図せず注文がキャンセルされてしまう場合があるため、決済手段ごとのキャンセル期限を必ず確認しましょう。
決済手段により未入金(入金待ち)や未発送(未対応)で一定の期間が経過した場合に注文がキャンセルされます。
また、「Amazon Pay決済」「PayPal決済」は予約販売商品には利用することができません。
以下はBASEの予約販売で利用できる決済手段とキャンセルタイミングです。
コンビニ(Pay-easy) | 未入金(入金待ち)のまま、お支払い期日(注文日より5日後)を過ぎると自動的にキャンセル |
銀行振込 | 未入金(入金待ち)のまま、お支払い期日(注文日より5営業日後)を過ぎると自動的にキャンセル |
クレジットカード | 未発送(未対応)のまま、【注文日から60日間経過】すると自動的にキャンセル |
キャリア決済 | 未発送(未対応)のまま、【注文日の翌日から58日間経過】すると自動的にキャンセル |
Pay ID あと払い | 未発送(未対応)のまま、【注文日から60日間経過】すると、自動的にキャンセル |
コンビニ(Pay-easy)決済や銀行振込は購入者にあらかじめメールで支払期限を伝えておくと良いでしょう。
利用しているテーマがAppに対応しているかを確認する
BASEではネットショップのデザインを購入することもできます。
ネットショップのデザインはブランドイメージや売上に大きく影響するため、自身での制作が難しい場合はBASEデザインマーケットをチェックしてみましょう。
販売されているテーマの中には、一部予約販売Appに対応していないテーマも存在します。
対応状況は各テーマの「テーマ情報-対応Apps-」にて確認が可能です。
長期予約商品を販売している場合
発送開始予定が8週間を超える場合は長期予約商品の扱いとなり、いくつかの制約や注意事項があります。
また、長期予約商品が売れた場合、注文金額(送料などを含む)の1%の長期予約販売利用料が発生いたします。
決済手段がクレジットカード決済のみであることにも注意が必要です。
まとめ
予約販売は通常販売と比較してメリットが多数存在する販売方法です。
予約販売に適した商品の選定、事前のプロモーション、予約販売特典の付与など重要なポイントを抑えつつ予約販売を行いましょう。
BASEで予約販売を行う場合は予約販売Appと販売期間設定Appを併用し、販売開始時期や終了時期を設定しスムーズに販売ができるよう心がけましょう。
また、予約販売は発送スケジュールを立てやすいことがメリットの一つですが、一時的な発送業務量が膨大になってしまう可能性もあります。
出荷件数が増えるほど在庫保管スペースが必要になることも見逃せません。
一時的にまとまった出荷が見込まれる場合、出荷業務をアウトソーシングすることも選択肢の一つです。
株式会社清長が提供する発送代行サービス「ロジモプロ」は料金体系が月額固定費などがない完全従量課金制のため、予約販売後などスポットで出荷件数が多くなる時のご利用にも非常に適しています。
BASE公認のBASEPartnersであり、BASEとの自動連携も可能なため、BASEで受けた注文を自動でシステムに取り込み、出荷することも可能です。
予約販売時の発送代行サービス導入に興味をお持ちの方はぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。